絵画の中で初めて好きになったのはサルバドール・ダリの絵でした。
それは教科書の中で紹介されていて、ダリの代表作の一つである『記憶の固執(柔らかい時計)』です。
おそらく目にしたことのある方が多いと思われるこの絵が、絵画販売サイトで安価で提供されていてぜひ購入したいと思っています。
この絵は憧れであり、特別な思いがあるのです。
今は便利なもので、ネットで絵画購入や鑑賞までも出来るのですから幸せな時代です。
私はそのダリの絵の実物を見たくて、いつかダリの生地であり美術館のあるスペインへ行くことを夢見ていました。
しかしその間ある時期に、日本に、しかも私の居住地のすぐ近くの美術館に、ダリの絵が、本物の絵が来ると宣伝があったのです。
これには驚き、信じられない思いでわくわくしながらその日を待ちました。
そしてその当日、私はその美術館へ行き、長時間かけてじっくりとダリの作品を一つ一つ拝見して来ました。
鑑賞というよりどのように描かれているのか拝見したく、実際の油絵のタッチが息衝くようなキャンバスを接近許容のぎりぎりの位置で食い入るように見ました。
大勢のお客さんもそのようにされていて、いかにダリの絵が人を魅了するのかをお客さんからも感じ取る事が出来て実に意義ある貴重な機会でした。
その会場にはおよそダリの絵とは思えない絵も展示されていて、私はそちらの表現をするダリに引き込まれより一層ファンになりました。
帰りはその絵の絵葉書を買って帰りました。
それは大切に額縁へ入れて特別な場所へ飾っています。
絵画販売サイトでは、その時展示されていた絵が沢山販売されていて、年に一枚ずつでも購入して、ダリの絵で部屋を埋め尽くしたいとの夢を今は持っています。